“てかき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手書50.0%
手舁25.0%
能書25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、間違った、間違った、あれは赤穂義士の書き物というのは、こっちの聞誤りで、実は、王羲之おうぎしといって、支那で第一等の手書てかきの書いた「孝経」という有難い文章の書き物なんだそうだ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
車を手舁てかきで床の正面へ据えて、すぐに荷拵にごしらえをして、その宰領をしながら、東京へ帰ろう手筈てはずだったそうですわ。
されば南シナ海の低気圧は岐阜ぎふ愛知あいちに洪水を起こし、タスカローラの陥落は三陸に海嘯かいしょうを見舞い、師直もろなおはかなわぬ恋のやけ腹を「物の用にたたぬ能書てかき」に立つるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)