“てが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手飼33.3%
手懸25.0%
手掛16.7%
手書8.3%
手賀8.3%
手輕8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姓はたわら、名は一八郎、三十四、五の男ざかり、九条村の閑宅かんたくにこもって以来、鳩使いとなりすまし、京の比叡ひえい飾磨しかまの浜、遠くは丹波あたりまで出かけて、手飼てがいの鳩を放して自在に馴らしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれやこれやと周章狼狽して、とみに言葉も出ない有様。磨き粉の買い出しから、子供の pipi の始末まで、はるばる巴里パリーから手懸てがけに来るとは、なんたる因果、身の不仕合せ。
これでわたくしほうでも真剣しんけんれるになりましたが、何分なにぶんにもんな祈願きがんは、まだ一手掛てがけたことがないものでございますから、うすれば子供こどもさずけることができるのか
あっしゃァ質屋しちやしちと、万金丹まんきんたんたんだけしきゃけやせんが、おせんは若旦那わかだんなのお名前なまえまで、ちゃァんと四かくけようという、水茶屋女みずぢゃやおんなにゃしいくらいの立派りっぱ手書てがき。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
下総東葛飾ひがしかつしか手賀てが村大字金山字狐峠
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
でも、ぼくはうからはさう手輕てがるには——きみがやつたやうにおもつてはきみのところへかけられない。だからきみから一てもらひいとおもふ——ゆめにでもうつつにでも。
「三つの宝」序に代へて (旧字旧仮名) / 佐藤春夫(著)