“てがかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手掛50.0%
手懸43.8%
手繋6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半年ばかりたつ何者なにものとも知れず、はかあばいて石をぬすさつたものがある。子は手掛てがかりがないのでふことも出來ず其まゝにして二三日たつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
うして置けば手懸てがかりも付くまいと、今度はその死骸を引抱ひっかかえて行って、一ちょうばかり先の小川のほとりへ捨てて来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お島は少しでも手繋てがかりのあるようなそれ等の家から、食料品の註文を取ることが、留守中の毎日々々の仕事であったが、品物ばかり出て勘定の滞っているのが、其方そっちにも此方こっちにも発見せられた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)