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手掛
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てがかり
ふりがな文庫
“
手掛
(
てがかり
)” の例文
「で犯行の
手掛
(
てがかり
)
は? 被害者の
身許
(
みもと
)
が分らないとすると、せめて、犯人の手口を示す、
一寸
(
ちょっと
)
した証拠でも残ってはいなかったかしら」
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
半年ばかり
經
(
たつ
)
と
何者
(
なにもの
)
とも知れず、
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
いて石を
盜
(
ぬす
)
み
去
(
さつ
)
たものがある。子は
手掛
(
てがかり
)
がないので
追
(
お
)
ふことも出來ず其まゝにして二三日
經
(
たつ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
もとよりそれは完成された文章では有り得ないけれども、その草稿を
手掛
(
てがかり
)
として、観念を反復推敲することができ、育て、整理することが出来る。
文字と速力と文学
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
判るかい。つまりこの煎餅と言い、莽草の実と言い、二つながら
手掛
(
てがかり
)
としては非常に特殊な代物である事に注意し給え。
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
それなら自力でそれを
窮
(
きわ
)
め得るかと云うと、まあ
盲目
(
めくら
)
の
垣覗
(
かきのぞ
)
きといったようなもので、図書館に入って、どこをどううろついても
手掛
(
てがかり
)
がないのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
もとよりそれは完成された文章では有り得ないけれども、その草稿を
手掛
(
てがかり
)
として、観念を反復
推敲
(
すいこう
)
することができ、育て、整理することが出来る。
文字と速力と文学
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
正岡氏は、かくも矢つぎ
早
(
ばや
)
に提出される数々の
手掛
(
てがかり
)
に、
寧
(
むし
)
ろ
変挺
(
へんてこ
)
な驚きを感じないではいられなかった。これがそもそも予告犯人の
所謂
(
いわゆる
)
「完全なる犯罪」なんだろうか。
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その二人が五日前の晩から行方不明になって
了
(
しま
)
い、捜査に努力した水陸両警察署も、
何等
(
なんら
)
の
手掛
(
てがかり
)
を得る事も出来ず、事件はそのまま忘れられようとしていた時の事だけに
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
永い間姿を隠していたのは、その間に何か真相を
発
(
あば
)
く
手掛
(
てがかり
)
を
掴
(
つか
)
んだのか、
或
(
あるい
)
は証拠がための為めに
奔走
(
ほんそう
)
していたに違いないと思ったので、私は橘の探偵談を聞き
度
(
た
)
くて、話をその方に向けてみたのだ。
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭