“変挺”の読み方と例文
旧字:變挺
読み方割合
へんてこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たしか昨夜も、今朝もジャガいもばかり喰っていたかな。——道理で胸の具合が変挺へんてこで、酒のき目が奇天烈きてれつになったのかしら?」
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
いやしくも東京を出奔しゅっぽんして坑夫にまでなり下がるものが人格を云々うんぬんするのは変挺へんてこな矛盾である。それは自分も承知している。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこに出ておいでなさるお若さんを珍らしそうにながめ、なんだか変挺へんてこの様子で考え、まことに茫然ぼんやりといたして居ります。