“へんてこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
変梃61.2%
変挺17.9%
變梃9.0%
變挺6.0%
変槓3.0%
変挺子1.5%
変梃来1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その代り変梃へんてこな爺さんが、一羽新しく加わったね。何んでもいいや、一網打尽、引っ捕えて鳥小屋へ入れてやろう! さあさあみんなお始めよ
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いやしくも東京を出奔しゅっぽんして坑夫にまでなり下がるものが人格を云々うんぬんするのは変挺へんてこな矛盾である。それは自分も承知している。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「……東京の女子をなご變梃へんてこな言葉を使ふぜ。一寸道を訊いても、ぺら/\と云うて何やら譯が分らん。」
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
何故なら頑丈な先生は少し下卑げびてゐたし、黒い毛の先生はひどく恐ろしかつたし、外國人の先生はガラ/\で變挺へんてこであつたし、ミラア先生は、可愛想に! 紫色でやつれ果てゝ
それも何を見たとハッキリ言うことが出来ないが、役者の顔がだんだん変槓へんてこのものになって、五官の働きがあるのだか、ないのだか、何もかも一緒くたになって区別がつかなかった。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
それから同じ「印度の子供」の、宗教反対教育のために、印度の小さい女の子が変挺子へんてこなお寺の人身御供みたいなものに上げられてしまう。
ソヴェト・ロシアの素顔 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
時ありて梁山泊の豪傑連が額をあつめてひそかに勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来へんてこな事ありてその都度提調先生ひそかに自ら当代の蕭何しょうかを以てるといふ、こんな学堂が世間にまたとあるべくも覚えず候
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)