手飼てが)” の例文
盛遠の追捕も、後日の詮議せんぎとして、ほどほどに、ひとまず、止めさせては、どうか。凶相の馬を、渡に手飼てがわせたるは、忠盛の罪と申すが、ゆるしたのは、ちんであった。
姓はたわら、名は一八郎、三十四、五の男ざかり、九条村の閑宅かんたくにこもって以来、鳩使いとなりすまし、京の比叡ひえい飾磨しかまの浜、遠くは丹波あたりまで出かけて、手飼てがいの鳩を放して自在に馴らしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また伊那丸いなまるも、それをとがめるどころではなく、自分の手飼てがいの者が神庭しんていをけがしたのであるから、しゅたる自分の謹慎きんしんするのはとうぜんであって、まだ二十一日にみたないうちにゆるしをたもうのは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『さすがに千坂兵部、よい手飼てがいの者がある』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)