手書てがき)” の例文
まだ六つ七つの小さい子供までが、とても巧みにまたすばやくあの文字を漆で手書てがきする様は、見る者の興味をそそります。反復は驚くべき技の母なのを感じないわけにゆきません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
今宵、彼女は文机ふづくえのわきに、小さい土炉どろをおいて、薬湯やくとうをたぎらせていた。——そしてこれは徒然つれづれがちな宮中ではよくしていた習性から、さる手書てがきの「古今和歌集」をお手本として手習いしていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)