“土炉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろ66.7%
つちろ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今宵、彼女は文机ふづくえのわきに、小さい土炉どろをおいて、薬湯やくとうをたぎらせていた。——そしてこれは徒然つれづれがちな宮中ではよくしていた習性から、さる手書てがきの「古今和歌集」をお手本として手習いしていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新しいむしろをそこへ敷いた。そして一箇の土炉どろと茶碗など運んだ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船頭はともにかがみこんで、土炉つちろに火を焚きながら何か煮物をしていた。そして振向きもしないのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)