“地図”のいろいろな読み方と例文
旧字:地圖
読み方割合
ちず50.0%
ちづ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、カムパネルラは、まるいいたのようになった地図ちずを、しきりにぐるぐるまわして見ていました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
参謀がこう云いかけた時、将軍は地図ちずを持った手に、ゆかの上にある支那靴をゆびさした。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
探検一行二十七名上越国界を定むとしよす、しばらく休憩きうけいをなして或は測量そくりやうし或は地図ちづゑがき、各幽微いうび闡明せんめいにす、且つ風光の壮絶さうぜつなるに眩惑げんわくせられ、左右顧盻こめんるにしのびず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
参謀本部さんぼうほんぶ編纂へんさん地図ちづまた繰開くりひらいてるでもなからう、とおもつたけれども、あまりのみちぢやから、さはるさへあつくるしい、たび法衣ころもそでをかゝげて、表紙へうしけた折本をりほんになつてるのを引張ひつぱした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)