“ちず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千鶴33.3%
地図33.3%
地圖11.1%
智頭11.1%
知頭11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「伯母さん、何をそんなにそわそわしておいでなさるの? ごゆっくりなさいな。お千鶴ちずさんは?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
参謀がこう云いかけた時、将軍は地図ちずを持った手に、ゆかの上にある支那靴をゆびさした。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
山名さんめいはソムマといはれてゐるが、これがソムマすなは外輪山がいりんざんといふ外國語がいこくごおこりである。地圖ちずるソムマはヴェスヴィオをなか抱擁ほうようしたかたちをしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
四月二十九日、午前五時十分智頭ちず行の汽車は鳥取を離れて残雪に蔽われた立山と扇ノ山を左に見て、南へ走って行きます。立山が隠れて氷ノ山が、大きな尾根をちょっと見せました。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)
西村某と云ふ鷹匠たかじょうあり。たかを捕らんとて知頭ちず蘆沢山あしさわやまの奥に入り、小屋を掛けて一人住みけり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)