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大陽暦
大陽とは
日輪のことなり。
大陰とは
月のことなり。
暦とはこよみのことなり。
故に
大陽暦とは
日輪を
本にして
立たるこよみ、
大陰暦とは
月を
本にして
立たるこよみと
云ふ
義なり。
即ち
地球の
自轉にて
云へば三百六十五
度と、
四半分轉る
間に六
億里の
道を
走ることなり。
大陽暦はこの
勘定を
本にして
日輪の
周圍に
地球の
一廻する
間を一年と
定めたるものなり。
右の
次第にて
此度大陰暦を
改めて
大陽暦と
爲し
俄に二十七日の
差を
起したれども
少しも
怪むに
足らず。
事實の
損にもあらず、
徳にもあらず、千萬歳の
後に
至るまで
世の
便利を
増したるなり。