“伉儷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうれい60.0%
こうれい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おや、おや、その代り、いやなトきが附いて居る。その代り『伉儷かうれい得難かるべし、縁談すべて望なし、つゝしむべし、愼しむべし』
(予は今日にして、子爵の独身生活の理由を発見し得たるを覚ゆ)若し予にして満村を殺害せんか、子爵と明子とが伉儷かうれいまつたうせんは、必しも難事にあらず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
父の定めた伉儷こうれいが成立してみれば、自分の作った恋愛はあきらめなければならぬ、それをあきらめると、当然一人の犠牲者を出さなけりゃならぬ、この場合の失恋者が
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
抽斎の岡西氏徳をめとったのは、その兄玄亭が相貌そうぼうも才学も人に優れているのを見て、この人の妹ならと思ったからである。然るに伉儷こうれいをなしてから見ると、才貌共に予期したようではなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)