伉儷かうれい)” の例文
おや、おや、その代り、いやなトきが附いて居る。その代り『伉儷かうれい得難かるべし、縁談すべて望なし、つゝしむべし、愼しむべし』
(予は今日にして、子爵の独身生活の理由を発見し得たるを覚ゆ)若し予にして満村を殺害せんか、子爵と明子とが伉儷かうれいまつたうせんは、必しも難事にあらず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これはどうしても帳中に伉儷かうれいの契淺からぬ相思の人の床が無ければならぬと「こよなきあそび」すなわち藝術の方面から推察するところ、實は之が空しく、そこに何も無いと知つて
薄紗の帳 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)