譚詩リード)” の例文
「ホホウ、『ニーベルンゲン譚詩リード』——世界古典叢書ワールズ・フェマス・クラシックスだな。これはラスベルグ稿本マニュスクリプトの逐字訳で、英訳の中では一番価値の高いものなんだが」
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ねえ支倉君、『ニーベルンゲン譚詩リード』のこの事件における意義は、けっして後半の匈牙利ハンガリー王宮にはない、むしろ前半の、しかも氷島イスランドの中にあるんだ。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とそこで計らずも検事は、「ニーベルンゲン譚詩リード」とこの事件とをつなぐ、第二の暗合を発見した——十七年後。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)