“がいひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外皮75.0%
外被25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や時代は全く変革せられたりと称すれども、要するにそは外観のみ。一度ひとたび合理のまなこを以てその外皮がいひ看破かんぱせば武断政治の精神はごうも百年以前とことなることなし。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのつぎにはいよいよ船体の外皮がいひをとかねばならぬ。船の外皮は銅板どうばんで、これは後日なにかの役にたつからていねいにはぎとった。しかしそのつぎには鉄骨てっこつがあり、船板があり、柱がある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
外被がいひが開いた。私の目に、プラットホームの灯が、痛いほどしみこんだ。私は、皮帯を外して、外へ出た。そして、しばらくは、柔軟体操をつづけた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで僕はそっと野呂の部屋に忍び入り、机上を見ると小さく平たい紙の外被がいひが乗っている。その表の『虫下しチョコレート』という印刷文字を見た時、とたんに僕はむらむらと逆上しましたよ。
ボロ家の春秋 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)