外被がいひ)” の例文
外被がいひが開いた。私の目に、プラットホームの灯が、痛いほどしみこんだ。私は、皮帯を外して、外へ出た。そして、しばらくは、柔軟体操をつづけた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで僕はそっと野呂の部屋に忍び入り、机上を見ると小さく平たい紙の外被がいひが乗っている。その表の『虫下しチョコレート』という印刷文字を見た時、とたんに僕はむらむらと逆上しましたよ。
ボロ家の春秋 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)