“さえだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小枝86.7%
細枝13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貴殿が助けようとなされた乙女は、丹生川平の郷民達にとっては、讐敵にあたる白河戸郷の、郷の長の娘の小枝さえだという乙女で」
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自分の立場として、ご対面はゆるされませんが、何ぞ、叡慮えいりょに達したい御一念があるなら、道の桜の小枝さえだに、お歌でも書いて結んでおかれてはいかがですか。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花の香を含んだ微風が優しく細枝さえだふるわせると、夜鳥が茂みで啼き立った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
君のうめきは細枝さえだをふるはし、低い空をうそぶかう。
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)