“どはず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
度外93.3%
度端6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高時が度外どはずれにはずむと、女性の声帯そっくりな奇声になる。彼は手を打って、きゃっきゃっと笑い出しながら
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
篇中の性格を裏返しにして人間の腹の底にはこんな妙なものがひそんで居ると云う事を読者に示そうとするには勢い篇中の人物を度外どはずれな境界きょうがいに置かねばならない。
高浜虚子著『鶏頭』序 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯の一度、夕方おそく駅の人力車に乗った女客が、造花屋の店さきに下りたが、主婦は女客の顔色が汽車に揺られた疲れと度端どはずれの昂奮こうふんとのめにがちがちふるえる指さきを見た。
三階の家 (新字新仮名) / 室生犀星(著)