度端どはず)” の例文
唯の一度、夕方おそく駅の人力車に乗った女客が、造花屋の店さきに下りたが、主婦は女客の顔色が汽車に揺られた疲れと度端どはずれの昂奮こうふんとのめにがちがちふるえる指さきを見た。
三階の家 (新字新仮名) / 室生犀星(著)