“皇城”の読み方と例文
読み方割合
こうじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち、柴進の旅は、叔父皇城こうじょうの危篤の報に急いで来たものだが、こう早くとは、日ごろ強健な叔父だっただけに、よほど意外であったらしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時都下の平民が新に皇城こうじょうの門外に建てられたこの西洋造を仰ぎ見て、いかなる新奇の念とまた崇拝の情に打れたか。
果たせるかな、柴進は以後、獄中につながれ、故人皇城こうじょうの邸館とその名園は、そっくり門のすがたを変え、“官没”の名のもとに、今では奉行高廉こうれんの別荘になっているという。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)