皇麞こうじょう)” の例文
暮れかかるころに「皇麞こうじょう」という楽の吹奏が波を渡ってきて、人々の船は歓楽陶酔の中に岸へ着き、設けられた釣殿つりどのの休息所へはいった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
また大将の典侍腹てんじばらの二男と、式部卿の宮の御長男でもとは兵衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「皇麞こうじょう」、右大臣の三男が「陵王りょうおう
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
皇麞こうじょうなどが舞われ、日の暮れ時に高麗こうらい楽の乱声らんじょうがあって、また続いて落蹲らくそんの舞われたのも目れず珍らしい見物であったが、終わりに近づいた時に、権中納言と
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)