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皇麞
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こうじょう
ふりがな文庫
“
皇麞
(
こうじょう
)” の例文
暮れかかるころに「
皇麞
(
こうじょう
)
」という楽の吹奏が波を渡ってきて、人々の船は歓楽陶酔の中に岸へ着き、設けられた
釣殿
(
つりどの
)
の休息所へはいった。
源氏物語:24 胡蝶
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
また大将の
典侍腹
(
てんじばら
)
の二男と、式部卿の宮の御長男でもとは兵衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「
皇麞
(
こうじょう
)
」、右大臣の三男が「
陵王
(
りょうおう
)
」
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
皇麞
(
こうじょう
)
などが舞われ、日の暮れ時に
高麗
(
こうらい
)
楽の
乱声
(
らんじょう
)
があって、また続いて
落蹲
(
らくそん
)
の舞われたのも目
馴
(
な
)
れず珍らしい見物であったが、終わりに近づいた時に、権中納言と
源氏物語:34 若菜(上)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
“皇麞”の解説
皇麞(おうじょう)は、雅楽の唐楽の曲名の一つである。
平調で、四箇之大曲(しかのたいきょく)の一つである。漢字「麞」は訓読みでは「のろ」で鹿の一種を意味するが、この曲名ではその意味で使われているわけではなく、黄麞谷という中国の地名を指す。唐の中宗の時代に黄麞谷で戦死した将軍王孝傑の忠義ぶりをたたえて,帝がこの曲を作ったと伝えられる。
古くは序・破・急から成る舞楽があったというが、舞楽は廃絶し、現在明治撰定譜には管絃として急の楽章(早四拍子)のみが伝えられている。
(出典:Wikipedia)
皇
常用漢字
小6
部首:⽩
9画
麞
部首:⿅
22画
“皇”で始まる語句
皇子
皇后
皇帝
皇国
皇
皇孫
皇神
皇女
皇統
皇祖