強情すね)” の例文
子細のあれば、身を隠す、我は現世になきものと、ひとへに良人にかしづけよ。我は元来強情すねものの、人交はりは好かぬ身を、心にもなき大都の風に、顔さらせしは、誰が為ぞ。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
というのは、この寮監先生、実は時折、手の甲のことで強情すねたりする生徒を、ぴしゃり! とやる罪のない癖があるのだ。そこで、来るなと思ったら、時を測って、ぴょこりとかがむ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)