“ごうやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強薬66.7%
合薬33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雷火らいか炸裂さくれつは、詭計きけいでもなんでもない。怪人かいじん呂宋兵衛るそんべえが、ふところにめておいた一かい強薬ごうやくを、祭壇さいだんに燃えのこっていたろうそくへ投げつけたのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして不意ふいにとりでの郭内くるわないにあらわれ、岩くだきの強薬ごうやく爆発ばくはつさせて、とりでにるすいをしているやつらがあわてさわぐまに、小太郎山こたろうざんを乗っとってしまう! むろん
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火薬を爆発させてらいと見せるには、どうしても数十斤を要する。殊に合薬ごうやくとして硫黄いおうを用いなければならない。今は暑中で爆竹などを放つ時節でないから、硫黄のたぐいを買う人間は極めてすくない。
仔細に杉の木を調べたが「ははあそうか、小幡流こわたりゅうの、兵法にのっとった間道づくり、大木の髄をなかばり抜き、合薬ごうやくを塗って腐蝕を防ぎ、生木のままで道をつくる。うむ、この下には地下室があるな!」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)