“合薬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうやく66.7%
あひぐすり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火薬を爆発させて雷（らい）と見せるには、どうしても数十斤を要する。殊に合薬（ごうやく）として硫黄（いおう）を用いなければならない。今は暑中で爆竹などを放つ時節でないから、硫黄のたぐいを買う人間は極めてすくない。
中国怪奇小説集：17 閲微草堂筆記（清） (新字新仮名) ／ 岡本綺堂(著)
仔細に杉の木を調べたが「ははあそうか、小幡流（こわたりゅう）の、兵法に則（のっと）った間道づくり、大木の髄をなかば刳（く）り抜き、合薬（ごうやく）を塗って腐蝕を防ぎ、生木のままで道をつくる。うむ、この下には地下室があるな！」
任侠二刀流 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
その屠琴塢は、持病の一つも持つてゐるぐらゐの人だつたから、医者には内証で、自分の病に好く利く合薬（あひぐすり）を知つてゐて、保養のひまびまにはいつもそれを調合して服用してゐたものだ。
独楽園 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)