“渭山(いやま)” の例文
大事の曙光(しょこう)に一抹(まつ)の黒き不安を捺(な)すってしまった! もし向後(こうご)渭山(いやま)の城に妖異のある場合はいよいよ家中の者に不吉を予感さするであろう。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「渭山(いやま)の城中に、なんで、江戸の隠密などがおりましょうぞ。夢をみておいでられたのであろう、おお、方々(かたがた)、早く燭(ひ)を——いつもより燭台を多く!」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれの心は、今もまだ、大きな地震の力をもって、渭山(いやま)の城とともに揺さぶられている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)