“博陵”の読み方と例文
読み方割合
はくりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐の貞元年中、博陵はくりょう崔慎思さいしんし進士しんしに挙げられて上京したが、京に然るべき第宅ていたくがないので、他人の別室を借りていた。
僥倖ぎょうこうにも、曹仁そうじん曹洪そうこうの二大将は、この大難から辛くもまぬかれて、博陵はくりょう渡口わたしまで逃げてきたが、たちまち一ぴょうの軍馬が道を遮断して呼ばわった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さいは長安の永楽里えいらくりという処に住んでいた。博陵はくりょうの生れで渭南いなんに別荘を持っていた。貞元年中のこと、清明せいめいの時分、渭南の別荘へ帰って往ったが、ある日、昭応しょうおうという処まで往くと陽が暮れてしまった。
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)