“殷馗”の読み方と例文
読み方割合
いんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし殷馗いんきというて、よく天文に通じていた者が、群星の分野をぼくして、この地かならず賢人けんじん淵叢えんそうたらん——と予言したことは、今も土地の故老がよく覚えていることだが、要するに
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまから五十年前——まだ桓帝かんてい御宇ぎょうの頃です。遼東の人で殷馗いんきという予言者が村へきたとき申しました。近頃、いぬいの空に黄星こうせいが見える。あれは五十年の後、この村に稀世の英傑が宿するしらせじゃと。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)