“仮漆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ニス22.2%
ワニス22.2%
ヴァーニッシ22.2%
かしつ11.1%
エルニ11.1%
ラツク11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋は奇麗に取片づけられている、畳は清潔である、杉材の天井やすべての木部は穴を埋めず、油を塗らず、仮漆ニスを塗らず、ペンキを塗ってない。
この上に仮漆ワニスを薄くかけ、またその上に感光液をかけて乾かせば種板は出来上がってしまう。さてこの種板を普通のカメラに入れ薬の引いた方を後にして撮影する。
天然色写真新法 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
仮漆ヴァーニッシで塗り上げた角材を幾段にも組み上げて、高いものを一層高く見えるように工夫したその天井は、小さい彼の心を包むに足りなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まず材をよく磨きてのち、鉛丹たん膠水にかわ、または尋常よのつね荏油えのゆ仮漆かしつあわせたる、黄赤にしてたいまい色をなすところの元料もとを塗る。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
深く被はれたる煤色すすいろ仮漆エルニこそ
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)