“漆喰壁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっくいかべ75.0%
しつくひかべ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただくすぼれて、口をいびつに結んで黙りこくってしまったような小さい暗い家が並んでいた。漆喰壁しっくいかべには蜘蛛の巣形に汚点しみびついていた。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かゞり火の炎が強かったので今迄は分らなかったが、外には十三四日頃の月がえていた。その月の光が、白い漆喰壁しっくいかべの多い附近の建物に反射して、地上をひときわ明るくしている。
「誰だい、入口の漆喰壁しつくひかべへ、消炭なんかででつかい圓と四角を描いたのは?」