“しち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シチ
語句割合
52.6%
33.3%
死地6.4%
姿致2.6%
1.3%
1.3%
質物1.3%
雌雉1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友達はそれをしちに入れて一時をしのいだ。都合がついて、質を受出うけだしてかへしにた時は、肝心の短銃ピストルの主はもう死ぬ気がなくなつて居た。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
丈「いや実にどうもしばらくであった、どうしたかと思っていたが、しちねん以来このかたなん音信おとずれもないから様子がとんと分らんで心配して居ったのよ」
ねずみは、しっかりと柄杓ひしゃくにつかまって、かきがりました。そして、やっと死地しちからのがれたのであります。
ねずみとバケツの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
蕪村の文章流暢りゅうちょうにして姿致しちあり。水の低きにくがごとく停滞するところなし。恨むらくは彼は一篇の文章だも純粋の美文として見るべきものを作らざりき。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
薄らあかりのしちの字に
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
若い女ばかり集まる処だからお秀の性質でもまさかに寝衣ねまき同様の衣服きものは着てゆかれず、二三枚の単物は皆な質物しちと成っているし、これには殆ど当惑したお富は流石女同志だけ初めから気が付いていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
色斯おどろきてがり、かけって後くだる。曰く、山梁さんりょう雌雉しちよいかなよいかなと。子路これむかえば三たびはねひろげてつ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)