質物しち)” の例文
若い女ばかり集まる処だからお秀の性質でもまさかに寝衣ねまき同様の衣服きものは着てゆかれず、二三枚の単物は皆な質物しちと成っているし、これには殆ど当惑したお富は流石女同志だけ初めから気が付いていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)