トップ
>
死地
>
しち
ふりがな文庫
“
死地
(
しち
)” の例文
十六日の
口書
(
くちがき
)
、三奉行の
権詐
(
けんさ
)
、
吾
(
われ
)
を
死地
(
しち
)
に
措
(
お
)
かんとするを知り、
因
(
よ
)
ってさらに生を
幸
(
こいねが
)
うの心なし、これまた
平生
(
へいぜい
)
学問の
得
(
とく
)
か
然
(
しか
)
るなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
ねずみは、しっかりと
柄杓
(
ひしゃく
)
の
柄
(
え
)
につかまって、かき
上
(
あ
)
がりました。そして、やっと
死地
(
しち
)
からのがれたのであります。
ねずみとバケツの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
之
(
これ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
塲所
(
ばしよ
)
なら、かゝる
死地
(
しち
)
に
落
(
お
)
ちても、
鐵車
(
てつしや
)
をば
此處
(
こゝ
)
に
打棄
(
うちす
)
てゝ、
其
(
その
)
身
(
み
)
だけ
免
(
まぬが
)
れ
出
(
で
)
る
工夫
(
くふう
)
の
無
(
な
)
いでもないが、
千山
(
せんざん
)
萬峰
(
ばんぽう
)
の
奧深
(
おくふか
)
く、
數十里
(
すうじふり
)
四方
(
しほう
)
は
全
(
まつた
)
く
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
巣窟
(
さうくつ
)
で、
既
(
すで
)
に
此時
(
このとき
)
數十
(
すうじふ
)
の
獅子
(
しゝ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
桂木は
切尖
(
きっさき
)
を
咽喉
(
のど
)
に、
剣
(
つるぎ
)
の峰からあはれなる顔を出して、うろ/\
媼
(
おうな
)
を求めたが、其の
言
(
ことば
)
に従はず、
故
(
ことさ
)
らに
死地
(
しち
)
に
就
(
つ
)
いたを憎んだか、
最
(
も
)
う影も形も見えず、推量と多く
違
(
たが
)
はず、家も
床
(
ゆか
)
も
疾
(
とく
)
に消えて
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
死地
(
しち
)
におちた
雨
(
あま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
れども井伊大老
已
(
すで
)
に彼を
死地
(
しち
)
に
処
(
お
)
かんとす、それ
将
(
は
)
た何の益有らん。彼はここにおいて死せざるべからざるを知り、死を待てり、死に安んぜり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“死地”の意味
《名詞》
戦争で自軍に圧倒的に不利な場所。
危険な場所。
窮地。
(出典:Wiktionary)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“死”で始まる語句
死
死骸
死人
死屍
死際
死霊
死去
死亡
死様
死別