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兜帽
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かぶとぼう
ふりがな文庫
“
兜帽
(
かぶとぼう
)” の例文
再び小銃に弾をこめたジャン・ヴァルジャンは、その将校をもねらい、その
兜帽
(
かぶとぼう
)
を兵士の兜帽と同じ所に打ち落とした。将校もたまらずにすぐ退いてしまった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ある夏ロンドンで珍らしい暑い日があった。
兜帽
(
かぶとぼう
)
を冠った消防夫に列んで子供が頭から水管の水をかけて貰っていたのはやっぱり斯ういう建壊しのあとの空地だった。
豆腐買い
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
一人は白い背広を着た平林大尉、一人は軍服に
兜帽
(
かぶとぼう
)
をかぶった鳥尾軍医、もう一人は白いターバンを頭に巻いた、見知らないインド人だった。英夫の兄は出迎えに来ていないらしかった。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
若い娘のような
頬
(
ほお
)
、腕にかかえた剣、
蝋油
(
ろうゆ
)
をぬった
口髭
(
くちひげ
)
、
漆
(
うるし
)
ぬりの
兜帽
(
かぶとぼう
)
、それにまた、金髪、大きな青い目、得意げな
傲慢
(
ごうまん
)
なきれいな丸い顔つきで、マリユスとはまったく反対だった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
暴徒らはふいに、近くの屋根の上に日光に輝く一つの
兜帽
(
かぶとぼう
)
を見いだした。ひとりの消防兵が高い煙筒に身を寄せて、
偵察
(
ていさつ
)
をやってるらしかった。その視線はま上から防寨の中に落ちていた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
雨の中に炬火の光で照らされた彼らの
兜帽
(
かぶとぼう
)
は、屋根の上を行ききしていた。同時にテナルディエは、バスティーユの方に当たって、低い東の空がほのかな青白い色に痛ましく白んでくるのを見た。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
兜
漢検準1級
部首:⼉
11画
帽
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“兜”で始まる語句
兜
兜巾
兜町
兜首
兜率天
兜形
兜率天宮
兜屋
兜兒
兜虫