“蒼色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおいろ16.7%
あおざ16.7%
あをぐもり16.7%
あをみ16.7%
そらいろ16.7%
アヲグモリ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おきなの言葉がふと途切れる。すると、翁の姿は濃い蒼色あおいろの光に照らされ始めた。白銀のおのがその手に異様に光っている。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
で、心ではどんなに頑張っていても、矢張りそうした不遇時代には、さすがに肉も落ち、顔色まで蒼色あおざめたほどである。
見よその蒼色あをぐもり忽然として色を染め
詩語としての日本語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
『イエ、このはよくねむりましたが、わたくしふねれませんので。』とこたふ。さもありぬべし、ゆきあざむほうへん幾分いくぶん蒼色あをみびたるは、たしかに睡眠ねむりらぬことしようしてる。
固く乾いた雨上りの道を素足で蹈んで居る、ひとみの黒い児であつた。口をキツと結つて居た。腹掛のドンブリには大きな棕梠しゆろの塗ブラシを突立て、片手に蒼色そらいろのペンキを入れた壺を下げて居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
見よその蒼色アヲグモリ忽然として色を染め
詩語としての日本語 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)