“古色蒼然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしょくそうぜん83.3%
こしよくさうぜん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何にしてもそれは古色蒼然こしょくそうぜんとして埃にまみれている。秋から冬にかけては、縁側へ落ち葉が散りしいたのが幾日も掃かずにそのままになっていることがある。
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
宿の主人が、自身でわざわざ持って来た、何か古錦襴切こきんらんぎれのような袋に包んだ、古色蒼然こしょくそうぜんたる箱物を一つ、うやうやしく伊太夫の枕許へ持って来て、念入りに備えつけました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
忿怒ふんぬ面相めんさう、しかしあつてたけからず、大閻魔だいえんままをすより、くちをくわつと、唐辛子たうがらしいた關羽くわんうてゐる。したがつて古色蒼然こしよくさうぜんたる脇立わきだち青鬼あをおに赤鬼あかおにも、蛇矛じやぼう長槍ちやうさう張飛ちやうひ趙雲てううんがいのないことはない。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)