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古色蒼然
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こしょくそうぜん
ふりがな文庫
“
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)” の例文
何にしてもそれは
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)
として埃にまみれている。秋から冬にかけては、縁側へ落ち葉が散りしいたのが幾日も掃かずにそのままになっていることがある。
動物園の一夜
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
宿の主人が、自身でわざわざ持って来た、何か
古錦襴切
(
こきんらんぎれ
)
のような袋に包んだ、
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)
たる箱物を一つ、
恭
(
うやうや
)
しく伊太夫の枕許へ持って来て、念入りに備えつけました。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)
たる建物だが、すこし詰めたら十家族ぐらゐは住めさうだ。
灰色の眼の女
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
爾来
(
じらい
)
、
幾星霜
(
いくせいそう
)
、
風雨
(
ふうう
)
にうたれたヘクザ館は、
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)
として、荒れ果ててはいるが、
幸
(
さいわ
)
いにして火にも焼かれず、水にもおかされず、いまもって淡路島の中央山岳地帯に、
屹然
(
きつぜん
)
としてそびえている。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
シーツもなしで、
古色蒼然
(
こしょくそうぜん
)
とした学生
外套
(
がいとう
)
にくるまり、頭には小さい枕がたった一つ、その枕を高くするために、持っているだけの肌着を、きれいなのも着よごしたのも、残らずその下へ突っこんだ。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“古色”で始まる語句
古色
古色紙