蒼色そらいろ)” の例文
固く乾いた雨上りの道を素足で蹈んで居る、ひとみの黒い児であつた。口をキツと結つて居た。腹掛のドンブリには大きな棕梠しゆろの塗ブラシを突立て、片手に蒼色そらいろのペンキを入れた壺を下げて居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)