“滲入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんにゅう50.0%
しみい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家で製したパンでもあるいは買ったパンでも新しい内は水分がの中に籠っていて胃液の滲入しんにゅうを妨げますから新しいパンは多く焼いて食べます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
新しいパンは水分が多くっての中へ水分が充ちているから胃中へ入った時胃液が滲入しんにゅうしないで消化が悪い。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
然しジツと物の色に滲入しみいる光では無く、軽く物の表にうはついて動く光である。向うから高下駄を穿いて、雨傘をさした職工らしい男が来る。番傘がキラ/\と目にきらめいた。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
その心持が彼に滲入しみいつた時に、冷たい感覚が彼の背筋の真中を、ひらめくが如くに直下した。