“滲染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
33.3%
しみ33.3%
にじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その底から滲染み出る狂おしいねがいが
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
彼の眼に映ツた豊艶ほうえんな花は少しづつ滲染しみが出て來るやうに思はれるのであツた。おふくろは迂散うさんらしい顏で、しげ/″\周三の顏をみつめてゐた。間も無くお房は銭の音をちやらつかせる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
墓塲を片側にした裏町には赤い提燈の灯がところ/″\に、表の賑やかさを少しちぎつて持つて來た樣な色を浮べてぼんやりと滲染にじんでゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)