“せな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セナ
語句割合
背84.7%
脊7.3%
夫2.2%
脊中2.2%
背中1.5%
為無0.7%
兄0.7%
各〻背0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われはハヤゆうべ見し顔のあかき老夫(おじ)の背(せな)に負われて、とある山路を行(ゆ)くなりけり。うしろよりはかのうつくしき人したがい来ましぬ。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と素(もと)より勝手を知って居りますから、忽ちに市四郎が岩角に捕(つか)まって這い上り、樹(き)の根へ足を蹈(ふ)ん掛(が)けて彼(か)のお藤を助けまして、水を飲ませ脊(せな)を撫(さす)り
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
船とむる遠方人(をちかたびと)のなくばこそ明日帰りこん夫(せな)とまち見め
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)
女の馬乘脊中(せな)に籠三巾の前掛カス卷横ぐはへ
対州厳原港にて (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日此頃(けふこのごろ)の全盛(ぜんせい)に父母(ふぼ)への孝養(こうよう)うらやましく、お職(しよく)を徹(とほ)す姉(あね)が身(み)の、憂(う)いの愁(つ)らいの數(かず)も知(し)らねば、まち人(びと)戀(こ)ふる鼠(ねづみ)なき格子(かうし)の呪文(じゆもん)、別(わか)れの背中(せな)に手加减(てかげん)の秘密(おく)まで、唯(たゞ)おもしろく聞(きゝ)なされて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「白砥(しらと)掘(ほ)ふ小新田(をにひた)山の守(も)る山の末(うら)枯れ為無(せな)な常葉(とこは)にもがも」(巻十四・三四三六)等がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
悩(なやま)しけ人妻(ひとづま)かもよ漕(こ)ぐ船の忘れは為無(せな)な弥(いや)思(も)ひ増すに (同・三五五七)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「赤駒を打ちてさ緒(を)引き心引きいかなる兄(せな)か吾許(わがり)来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓(しぶたに)の二上山に鷲(わし)ぞ子産(こむ)とふ翳(さしは)にも君が御為に鷲ぞ子生(こむ)とふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
魏の李恵(りけい)、雍州(ようしゅう)に刺史たり、薪を負う者と塩を負う者とあり。同じく担(たん)を弛(ゆる)めて樹蔭に憩う。まさに行かんとして一羊皮を争う。各〻背(せな)に藉(し)ける物と言う。恵がいわく、これ甚だ弁じ易しと。