“せなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背中55.1%
脊中23.8%
17.6%
1.3%
背後0.9%
背部0.9%
背掻0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろんな事をつてやアがる、て/\、ウームアヽ痛いウム、オイおくま躯中からだぢゆうしびれて……こつちへはいつて背中せなかを二ツ三ツたゝいてくれ。
乳母 はれ、頭痛づつうがする! あゝ、なんといふ頭痛づつうであらう! あたま粉虀こな/″\くだけてしまひさうにうづくわいの。脊中せなかぢゃ。……そっち/\。
がたぴしする戸ばかりをあつかい慣れている彼れの手の力があまったのだ。妻がぎょっとするはずみにせなかの赤坊も眼をさまして泣き出した。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
もちつかへたか……さア大変たいへんだ……泣きながらたべるからつかへるのだ困つたものだ……お待ちなさい……此子このこが心配する……わしせなかたゝいてげる……いかい……失礼しつれいだがたゝきますよ。
けれども彼らは争わなければならなかった。彼らの背後せなか背負しょっている因縁いんねんは、他人に解らない過去から複雑な手を延ばして、自由に彼らをあやつった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
壁の隙間すきまや床下から寒い夜風が吹きこむので二人は手足も縮められるだけ縮めているが、それでも磯の背部せなかは半分外に露出はみだしていた。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
背掻せなかでて、もの優しく
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)