背部せなか)” の例文
夜見た処は女の横顔プロフイルの様に月光と電気灯でんきとで美くしく、昼間一瞥し去つた所は汚ない芥蘚病ひぜんやみの乞食の背部せなかを見るやうで醜かつたにせよ
新橋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
壁の隙間すきまや床下から寒い夜風が吹きこむので二人は手足も縮められるだけ縮めているが、それでも磯の背部せなかは半分外に露出はみだしていた。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)