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脊
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せな
ふりがな文庫
“
脊
(
せな
)” の例文
阿母さんはもう座敷の
拭掃除
(
ふきそうぢ
)
も台所の
整理事
(
しまひごと
)
も
済
(
す
)
ませて、
三歳
(
みつヽ
)
になる娘の子を
脊
(
せな
)
に
負
(
お
)
ひ乍ら、広い土間へ盥を入れて
洗濯物
(
せんたくもの
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
と
素
(
もと
)
より勝手を知って居りますから、忽ちに市四郎が岩角に
捕
(
つか
)
まって這い上り、
樹
(
き
)
の根へ足を
蹈
(
ふ
)
ん
掛
(
が
)
けて
彼
(
か
)
のお藤を助けまして、水を飲ませ
脊
(
せな
)
を
撫
(
さす
)
り
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫
(
それ
)
ばかりか、
肩
(
かた
)
も
脊
(
せな
)
も、
腰
(
こし
)
の
周
(
まは
)
りも、
心安
(
こゝろやす
)
く
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
いて、
如何
(
いか
)
にも
樂
(
らく
)
に
調子
(
てうし
)
が
取
(
と
)
れてゐる
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
彼
(
かれ
)
はたゞ
仰向
(
あふむ
)
いて
天井
(
てんじやう
)
から
下
(
さが
)
つてゐる
瓦斯
(
ガス
)
管
(
くわん
)
を
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小児三 御覧よ、
脊
(
せな
)
よりか高い、障子見たようなものを背負ってるから、
凧
(
たこ
)
が
歩行
(
ある
)
いて来るようだ。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平次は、萬七の皮肉な目を
脊
(
せな
)
に感じ乍ら、左孝の枕元へ中腰になりました。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
桂川
(
かつらがは
)
の
幕
(
まく
)
が
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
はお
半
(
はん
)
の
脊
(
せな
)
に
長右衞門
(
ちやううゑもん
)
と
唱
(
うた
)
はせて
彼
(
あ
)
の
帶
(
おび
)
の
上
(
うへ
)
へちよこなんと
乘
(
の
)
つて
出
(
で
)
るか、
此奴
(
こいつ
)
は
好
(
い
)
いお
茶番
(
ちやばん
)
だと
笑
(
わら
)
はれるに、
男
(
をとこ
)
なら
眞似
(
まね
)
て
見
(
み
)
ろ、
仕事
(
しごと
)
やの
家
(
うち
)
へ
行
(
い
)
つて
茶棚
(
ちやだな
)
の
奧
(
おく
)
の
菓子鉢
(
くわしばち
)
の
中
(
なか
)
に
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
六月二十七日、土人イカイラン熊の子二頭を馬の
脊
(
せな
)
に載せて
持来
(
もちきた
)
れり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
履きたり母は
縁
(
ふち
)
のほつれし竹の子笠を
被
(
かぶ
)
りたるが何故にや
腮
(
おとがひ
)
の濡るゝまで仰向きたり思へばこれ
脊
(
せな
)
の子を濡らさじと小さき笠を
後
(
うしろ
)
へ
掩
(
おほ
)
ふ爲なりしまだ其下にも
跡
(
あと
)
の子を入れんとにや
後
(
うしろ
)
さまに右の手を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
物指
(
ものさし
)
で
脊
(
せな
)
かくことも
日短
(
ひみじか
)
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
小児三 御覧よ、
脊
(
せな
)
よりか高い、障子見たやうなものを
背負
(
しょ
)
つてるから、
凧
(
たこ
)
が
歩行
(
ある
)
いて来るやうだ。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
脊
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
“脊”を含む語句
脊負
脊髄
脊丈
脊椎
脊柱
脊高
脊梁
脊伸
脊恰好
脊中
脊筋
中脊
脊髄癆
山脊
猫脊
脊椎骨
脊長
脊低
脊髓
脊骨
...