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所為無
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せんな
ふりがな文庫
“
所為無
(
せんな
)” の例文
今は
堪
(
た
)
へ難くて声も立ちぬべきに、始めて人目あるを
暁
(
さと
)
りて
失
(
しな
)
したりと思ひたれど、
所為無
(
せんな
)
くハンカチイフを
緊
(
きびし
)
く目に
掩
(
あ
)
てたり。静緒の
驚駭
(
おどろき
)
は謂ふばかり無く
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
可疎
(
うとま
)
しの
吾子
(
あこ
)
が心やと、涙と共に
掻口説
(
かきくど
)
きて、
悲
(
かなし
)
び歎きの余は病にさへ伏したまへりしかば、殿も
所為無
(
せんな
)
くて、心苦う思ひつつも、
猶
(
なほ
)
行末をこそ頼めと文の
便
(
たより
)
を
度々
(
たびたび
)
に慰めて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“所為”で始まる語句
所為