“上汐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あげしお68.8%
あげしほ31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は今日になっても大川の流のどのへんが最も浅くどの辺が最も深く、そして上汐あげしお下汐ひきしおの潮流がどの辺において最も急激であるかを
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
白足袋でない鼠足袋というのを穿き、上汐あげしおの河流れを救って来たような日和下駄ひよりげたで小包をげ、黒の山岡頭巾を被って居ります。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つまり河流かりゆう上汐あげしほとが河口かこう暫時ざんじたゝかつて、つひ上汐あげしほかちめ、海水かいすいかべきづきながらそれが上流じようりゆうむかつていきほひよく進行しんこうするのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それで翌十三日、上汐あげしほの時刻を見はからつて船はバッサン・アヴァルへ下つてしまつた。避難者の乘込は、その荷揚がすんでからといふことになつた。
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)