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戰々
読み方 | 割合 |
わな/\ | 33.3% |
そよ/\ | 33.3% |
ぶる/\ | 33.3% |
見るに
折節土藏の
普請にて
足代の掛り居たれば
是僥倖と其足代より
登りしが
流石我ながらに
怖ろしく
戰々慄々を
尋る中
彌生の空も十九日
子待の月の
稍出て
朧ながらに差かゝる
堤の
柳戰々と
吹亂れしも物
寂寞水音高き大井川の此方の
岡へ來
掛るに何やらん二
疋の犬が
爭ひ居しが安五郎を見ると
齊しく
咥へし物を
見れば
鐵の
延べ
金にて四尺ばかりも有んかと思はれ
然も
握り
太なる禪杖なり因て下男彌助は
戰々慄ながら心のうちには是は何でも盜賊の
頭に相違なし
慥かに今の
駕籠舁どもの仲間ならん飛だ奴が
這入こんだと思ひ
怖々ながら
腰を