“ひとばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一晩91.8%
一夜3.3%
一夕1.6%
一盤1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道子みちこ一晩ひとばんかせげば最低さいていせん五六百円ぴやくゑんになる身体からだ墓石ぼせき代金だいきんくらいさらおどろくところではない。ふゆ外套ぐわいたうふよりもわけはないはなしだとおもつた。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
冬季ふゆきなどは困って睾丸火鉢きんたまひばちの中へ消炭けしずみなどを入れ、ブウ/\と吹いて震えながら一夜ひとばん明かすものが多い世の中で、裏店うらだなや何かで難儀して居て一俵買が出来ねえで困って居るものが有りやんすから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
令史れいしすくなからず顛動てんどうして、夜明よあけて道士だうしもといた嗟歎さたんしてふ、まことのなすわざなり。それがしはたこれ奈何いかんせむ。道士だうしいはく、きみひそかにうかゞふことさら一夕ひとばんなれ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
南天なんてんあか眼球めだまにしたうさぎと、竜髭りゅうのひげあお眼球めだまうずらや、眉を竜髭の葉にし眼を其実にした小さな雪達磨ゆきだるまとが、一盤ひとばんの上に同居して居る。鶴子の為に妻が作ったのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「おわかれに、みんなあつまって、たのしく一ひとばんおくりましょう。」と、それらのひとたちは、はなしあいました。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)