“いちや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一夜95.5%
昨夜一夜2.3%
終宵2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には一夜いちやの中に二人まで、あの御屋形のなしの花の下で、月に笛を吹いている立烏帽子たてえぼしがあったと云う噂も、聞き及んだ事がございました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
放蕩と死とはつらなる鎖に候。何時も変りなき余がをお笑ひ下され度く候。余は昨夜一夜いちやをこの娼帰しやうふと共に、「しかばねの屍に添ひてよこたはる」
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
吉里はとかく善吉を冷遇し、終宵いちやまったく顔を見せない時が多かッたくらいだッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)