“山冷”の読み方と例文
読み方割合
やまびえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折角の思召おぼしめしですから戴いて置きましょう、日が暮れると雨の降る時は寒うございます、じきに本郷山が側ですから山冷やまびえがしますから、もっと其の麁朶そだをおべなさいまし
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
侍「娘は向うの方へ一人で寝る、時は丁度秋の末の事、山冷やまびえでどうも寒い、雨はばら/\降る」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
最前からの山冷やまびえにて手足も凍え、其の儘に打倒うちたおれましたが、女の一心、がばと起上り、一喝いっかつ叫んでドンと入れました手練しゅれん柔術やわら、一人の舁夫はウームと一声ひとこえ、倒れるはずみに其の場を逃出しました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)